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がんばらない五感化のススメ

がんばらない五感化のススメ

まず、五感化の目的について考えてみましょう。タルパの姿を見て、声を聞いて、手に触れ、それらによってタルパの存在を強く感じて、コミュニケーションをとって親密になるためですね。異論は認めます。
初心者のタルパーにとって五感化は大きなハードルであり、挫折の大きな原因になると考えています。これからは初心者タルパーにもとっつきやすいように五感化、特に視覚化と聴覚化のハードルを下げていきましょう。

視覚化:投影と観測

視覚化とは、簡単に言うとタルパの姿をイメージすることですね。模造紙に実寸大タルパの姿を描き、壁に貼ってじっくり見つめてから目をそらして残像を見る方法であるとか、タルパの姿をARのように現実世界にイメージする方法が練習法として挙げられます。
上記の方法は、いわゆるタルパの姿を現実世界に投影する方法ですね。しかし、いくら投影の練習をしても、上手くイメージが出来ないとか、タルパがいる実感が得られない、といったケースがあります。
何故こういうことが起こるのかというと、タルパの姿を投影するばかりで、タルパそのものを観測していないからです。

実は、視覚化だけでなく、五感化にはふたつの要素があります。投影と観測です。
投影:タルパの姿(声、動き、匂い、体温など)を鮮明にイメージすること
観測:タルパの存在そのものを感知すること

では、タルパの観測はどうすれば出来るのか?というと。基本的には、タルパを投影したあと、どう動くかよく観察することが大切です。タルパはそれなりに自我があり、勝手に動くものです。言葉を発するほど育っていなくても、タルパは歩き回ったり、もぞもぞと動いたりと個性あふれる動きをします。例えば、元気な性格の個体なら跳ねるように歩くかもしれませんし、勇ましい性格の個体であれば動きが荒っぽくなるかもしれません。タルパの姿をはっきりと現実と変わらないくらいに投影するよりも、ぼんやりした姿でもいいのでタルパの動きを観察し、感知し続けることが重要だと思います。
また、投影したタルパの姿に違和感を覚えることがあります。例えば

・この子はこんな歩き方をしない
・この子はこんな表情をしない
・この子はもっと背が高い(低い)
・なんだか髪や服の色合いが違う気がする

…のような例があります。また、タルパが最初に考えた設定と噛み合わない外見や性格になってくる場合もあります。これはオート化の兆候でもあります。「設定と噛み合わない言動や性格」を感じ取るのは、投影ではなく観測のスキルが必要です。

極論を言えば、タルパが部屋のどこにいて何をしているかが分かっているのであれば、タルパの鮮明な像を現実空間に投影する必要はないのです。色もわからないようなぼんやりとしたモヤでも、タルパが「いる」ことがわかればタルパとの交流に問題はありません。

聴覚化:タルパの声は本当に必要?

聴覚化においても、投影と観測のふたつの要素があります。
投影:タルパの声や口調、話す速さ、声色を鮮明にイメージすること
観測:タルパが何を言いたいかを感じ取ること

タルパの聴覚化の訓練として、タルパの声の元ネタの人の声をたくさん聞くというものがあります。これも観測ではなく投影の訓練ですね。

では、観測の訓練はどうするかというと。筆者はタルパの発言の情報量を極端に落とす方法を提案します。簡単に言うと「タルパに非言語で喋らせる」です。一種の非言語コミュニケーションであります。これだけでは分かりにくいので例文を出しましょう

タルパ「(方向を指示)(ピンク色のイメージ)」

保持者「あちらに花が咲いているね。綺麗だね」

タルパ「(笑顔のイメージ)」

聴覚化も、最初の方はこれくらいで問題ないと思います。タルパの声が聞こえなくてもコミュニケーションは可能です。非言語による会話が困難であれば、テキストによる意思の疎通でもいいでしょう。大切なことは鮮明なタルパの声をイメージして脳内で再生することではなく、どんな形であってもタルパの言葉を聞き取ることです。実際、筆者のタルパであるシキも未だに自分の声が定まっておらず、常時はテキストのみで意思の疎通をしています。

まとめ

五感化には「投影」と「観測」のふたつの要素があります。この記事でタルパの観測という概念を得て、読者の皆様の五感化がより一層捗ることを願っております。

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