このサイトがなにか参考になれば幸いです。

タルパと向き合う余裕が無くなってしまったあなたへ

最初に、本当に余裕が無く長文が読めないあなたへ

この記事は要するに「タルパーの休み方」について書かれた記事ですが、余裕が無い方向けにしてはそれなりに長いです。申し訳ありません。
今すぐの方法をお求めの方は目次だけ見てピンと来たものがあれば拾って行ってください。
その余裕も無いあなたは(あなたの生活を知らない身で言うのは烏滸がましいですが)どうかすぐ寝てください。まずは体の休養です。その後ちょっと余裕が出て来たら、「休まない方がいい場合」の項を読んでみて欲しいです。

はじめに

閲覧くださり有難う御座います。この記事は「実生活の影響や精神状態からタルパと向き合う余裕が無くなってしまったが、お別れはしたくない」という方へ、お別れ以外で一時的にタルパと距離を置く、「タルパーを一旦お休みする方法」を提案する内容となっております。
もし「余裕が無い時でも出来るタルパ訓練法!」とかの内容を期待して開かれた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。今は余裕がある方も、備忘録的にお付き合いいただけたら幸いです。
それから「もう既に余裕が無くなってしまい、望まぬ距離の置き方をした後だ」という方は、それぞれの方法の中からあなたが取ったのに近いと思う項を読んでいただきますと、「戻し方」の参考になるかもしれません。

尚、タイトルにも記事本文にも「タルパ」という語句が登場しますが、「タルパ創り講座」に寄稿する上でタルパを念頭に置いてはいるものの、その他思念体にも適応出来るつもりで書いていますので「確かに余裕無いけどうちに居るのタルパじゃないしな……」という方も使えそうな所だけ何となく拾って行ってくださったら嬉しいです。

そもそも

話し合ってみた?

このタイトルの記事を開いた方にもそれぞれ、「余裕が無くなった」の度合いがあると思います。「ちょっと姿をイメージし続けるのがしんどい……」とか「会話を続けるのが難しくなってきた……」とか「意識出来ない時間が増えた……」とか「もうタルパーをやめようか悩んでいる」とか。
「姿をイメージし続けるのがしんどい」であれば「イメージするのが簡単な姿になってもらう」とか、「会話がしんどい」なら「ちょっと暫く会話が減るかも、ごめんね」と断ってみるとか、「意識出来ない」であればタルパを思い出す為の物理的な工夫を用意してみるとか常時意識するのをやめて集中して接する時間を決めてみるとか、そういった「距離を置かなくても解決出来る段階」においては、当記事では扱っておりません。この記事は「もう何がどうとかじゃなくて気力そのものが無くて今は一旦タルパと距離を置く以外にどうにもならなさそう」という方を想定して書いています。その為、「しんどくなってきたけど話し合っては無かったな……」という場合で且つまだ話せるだけの気力があなたにある場合には、どうか勇気を出してタルパさんと距離を置かないでいい改善策が無いか話し合ってみてください。
「話し合った結果改善策が見付からなかった」、または「もう話し合いする気力すら残っていない」という場合、この記事を参考にしてください。

「タルパは消せるのか?」

「そもそもタルパってお別れ出来るのか?」という話があると思います。時折ネット上でも「タルパは消せない」という噂が囁かれているのを目にした事がある方も多いのでは。ですがこの記事内で「タルパは消せるか否か」に触れるつもりは御座いません。「タルパは消せない」派のあなたも「タルパが消えちゃうかも……」と不安なあなたも「タルパは消せるけど消したくない」なあなたも、「もう余裕が無い!無理だー!」となった時に必要としている対処方法はきっと同じだと思うからです。
尚、「タルパは消せるし消したいよ!」という方はこのタイトルの記事を開かないんじゃないかという思いから当記事内では想定しておりません。倫理的な是非はここではさて置きますが、その場合でも「消してるのに消せないんだけど!」という場合は違うアプローチという意味で参考になるかもしれません。

休んでもいいの?

それともう一つ、「タルパーとして休んでもいいのか?」という懸念を抱かれる方もいらっしゃると思います。正直、記事主の口から「大丈夫だよ!」と断言出来る根拠はありません。休んだ事によってタルパとの仲が険悪になったりあまり良くない進展を遂げる可能性も否定は出来ません。然しそれでも、ある日突然ストレスが爆発して全く望んでいなかった形でのお別れになってしまうよりかは、無理が祟ってあなたを思う誰か(時に、そのタルパ自身)が心を痛めるよりかは、ここにある方法を試す事でまだマシな結果が得られるのではないかと思います。また「消せるか否か」の項で触れなかった倫理的な側面についても、「消すよりはこの記事の方法で一旦お休みにした方が良いんじゃない?」と提案する事は出来ます。タルパーの勝手な言い分と言えばそれまでですが、タルパが生きているように、我々も生きていますので、互いの都合が噛み合わずぶつかってしまう事も時に致し方無いのではないでしょうか。その中で、互いが潰れない折衷案をこの記事でご提案出来たらなと思っています。

休まない方がいい場合

この記事を書くにあたり、一つだけ「この場合はタルパと距離を置かない方がいいのでは?」と思うケースがあります。それは「もうタルパに回す気力が無い……」となりながらも、心のどこかで「本当はタルパじゃないものを休んだ方がいい気がする……」と思っている場合です。その場合はどうかその直観を無視せず、「あなたが余裕が無くなっている別の原因」に向き合って欲しいなと勝手ながら思います。その原因と戦う過程で、今はタルパとも距離を置いた方がいいと思いましたら、またこの記事を読みに来てください。

タルパーをお休みする方法

前置きが長くなりましたがこの項から具体的な方法に触れていこうと思います。「これはうちでも使えそう〜」というものがあればそのままでも叩き台にしてでも活用してくださいませ。
下に行く程穏やか度が減っていく傾向にありますが、どの方法を取ったとて“最悪”を回避しようと健闘したあなたを少なくとも記事主が応援しています。

方法①お別れしちゃう

いきなり前文を無視するなやみたいな見出しで申し訳ありません。この方法は前述の「タルパは消せるのか?」で言う「タルパは消せない派」の方にのみお勧め出来る方法です。
あなたがタルパは消えないと思っているのなら、あなたのタルパは消えません。あなたが別の事に集中しても余裕が無くなっても訓練をしなくなっても完全に忘れてしまったとしても、思い出した時また気を向けた時必ずあなたのタルパは帰って来ます。だから今は気を配れなくても大丈夫。ずっとのお別れにはきっとなりません。あなたがタルパとまた向き合える時が来たら、名前を呼んで姿や話し方を思い出す所から始めましょう。もしかしたら、あなたの様子を何処からか窺っていたタルパが向こうから声を掛けてくれるかもしれません。ですが、タルパさんの性格によっては帰って来た時に機嫌を損ねているかもしれませんので、可能であれば事前に「余裕が無くなって忘れてしまうかもしれないけど、また呼び戻すからね」と約束をしてあげられたら良いかもしれませんね。そういう一時的なものを含めての「お別れしちゃう」です。

方法②旅に出てもらう

タルパ消せる派にしろ消せない派にしろ、「今は話す余裕無いけど一時的にでも消えてしまったみたいになるのは嫌だ……」という方も居るでしょう。その場合は何処か遠くへ行ってもらうというのは如何でしょうか。出来ればタルパーが一方的に遠くへ飛ばすよりも、「修行の旅に出る」「旅行して色々なものを見て回って来る」といったタルパが自主的に旅を続けたくなる目的を一緒に考えてあげた方が帰って来た時の話の種にもなり不在の間のタルパへの心配も軽減されるかもしれません。
この方法を実践するにあたっては、「期間を決めてその時に帰って来るようにするのか、タルパに任せるのか」「旅先でも連絡が取れる手段を持つのか持たないのか」「行先はどんな所にするのか」等、各ご家庭毎に合う条件が大きく異なってくると思いますので、その辺りはタルパさんと(出来るなら、旅行の計画を立てるような前向きな気分で)よく話し合う事が出来たら、双方にとって不満の少ない素敵な期間に出来るかもしれません。とは言え、充分な話し合いが出来ないまま送り出してしまったり、事前に決めたものの予想外にタルパが恋しくなってしまったとしても、あなたが寂しくなればふっと帰って来てくれるかもしれませんしね。

方法③移住してもらう

前項の「旅に出る」では「何処か目の届かない場所に行ってしまうのは不安……」という方向けです。あなたのタルパが住める世界を用意して、そこに移住してもらうのはどうでしょう。既にタルパが行き来可能な所謂「ダイブ界」等をお持ちの方は暫くそちらで過ごしてもらう方法も取れますね。あなたもアクセス可能な世界にすれば、タルパの帰りを待たなくてもあなたが寂しくなった時いつでも会いに行けるかもしれません。
注意点があるとすれば、余りに容易にあなたの元とを行き来出来る世界でかつ余り大人しくそちらで過ごしてくれなさそうなタルパさんの場合、頻繁にこちらに来られてしまって結局変わらない……という場合が考えられますので、説得してルールを設けるか出来るだけその子が自主的にそちらで楽しく過ごしてくれるような世界に整えてあげる事でしょうか。
移住予定先に他のタルパが居る場合、そのタルパに面倒を見る役をお願いするという手も使えますね。

方法④宿ってもらう

これはタルパさんの性質によってはイメージしにくくあまり向かないかもしれません。何かタルパがそこに完全に収まってくれる事がイメージ出来る物(所謂「依代」をお持ちの場合それがぴったりかもしれません)を用意して、それに宿ってもらう方法です。前項「移住してもらう」との違いは、「形は違えどタルパが常に傍に居る」という点です。その際、タルパが自分の意思で宿った物から出てこられるようにするのか、意思の疎通が出来るのは付けている時や触れている時に限定するかどうか等はあなたの都合やタルパさんの性格に合わせて相談出来ると良いですね。

方法⑤眠ってもらう

これが穏便度が比較的高い範囲での最終手段だと思います。
タルパさんに事情を説明して眠りに就いてもらいましょう。お察しとは思いますがここで言う「眠り」とは6時間程寝て起きる睡眠ではなくもっと長い、冬眠のようなイメージです。コールドスリープも近いかもしれませんね。あくまで眠っているだけなので、寝顔(あなたのタルパさんに顔があるとは限らないと思いますが)はすやすやと安らかですし、寝息(上記同様)も寝姿も魘されたり苦しんだりせず穏やかなイメージです。
もし円満に眠ってくれる事に同意してくれた場合は、一緒に素敵な寝床を考えるのも良いかもしれません。そう上手くはいかなかったとしても、眠っているタルパさんが穏やかに過ごせるような、安全で静かな場所をイメージしてあげてください。


ここから穏やかでは無くなっていきます。

方法⑥監禁しちゃう

「どっかに帰っても何かに宿ってもくれない、その上寝てもくれねえ!ちくしょう!」という場合には、もうほんとしょうがないので閉じ込める事を視野に入れましょう。
閉じ込めると言っても、何も牢獄のような場所をイメージする必要はありません。要するに「起きて自由に過ごして構わないから、勝手に出て来ないでね」というのが目的なので、出来るだけその子が快適に過ごせるようなホテルなりお部屋なりを用意してあげた方が再会時のご不満を軽減する為にも良いでしょう。
ちなみにタルパー側からすると少しメリットがありまして、この方法の場合閉じ込めたのは他ならぬタルパーですのでタルパ側は会いに来れませんがタルパー側は会いたくなった時自由に会いに行けます。だからこそ狡い感じがする方法のように思えるかもしれませんが、「眠りたくない!好きな事したい!自分で会いに行くの我慢するのは無理!でも会いたいから会いに来て!」というタルパさんであればマッチするかもしれません。
記事の趣旨からちょっと逸れますが、この方法はタルパーの余裕の有無に限らず「この子の事は好きだけど今の自分にとって有害……」という場合にも使えると思います。④の「宿ってもらう」を出入り不可で実行してもこれに近いかと思います。違いがあるとすると物に宿ってもらった場合物理的に距離を離したり近付けたり出来て、何処かに閉じ込められてもらった場合は精神的に一定の距離が保てるという事でしょうか。

方法⑦封印しちゃう

もうどうしても話し合いでは折り合いが着かない、起きたままにしておく事すら出来ない、このままでは共倒れだという場合にはほんとしょうがないので何処かに封印してしまう事を視野に入れましょう。物理的な物を用意しても良いですし、イマジナリー空間を用意しても良いのであなたに合っている方法を選びましょう。何れにせよ「場所を用意して、強制的に眠ってもらい、そこから動かさない」という方法です。
この方法を提案するにあたり「封印」という言葉を使ったのは、「解く方法がある」「解けば元通り」というイメージを大切にして欲しかったからです。この方法を実践する際は、「封印場所」と「封印方法」と一緒に必ず「解除方法」も決めておきましょう。あなたが封じたのだから、あなたが解く事が出来ます。そのイメージを大切に。もしあれば、あなたが過去触れてきた創作物の中で「解かれたのを見た事がある」「解き方が分かる」「封印対象が苦しくなさそう」な封印方法を参考にするとより安心かもしれません。
あと制約が多い為比較的お勧め度は低いですが、その子が収まるのにぴったりだと思う物理的な場所がある場合はそこを打診するのもアリです。が、あなたが日常で通るような近い場所にしてはその度にチラついて距離を置いた意味が下がりかねませんし、かといって遠い場所にしては不便が出かねません。遠い物理的場所の場合、解除方法を「その場所に行く必要が無く、解除後はタルパーの近くに召喚される」といった設定にすれば解消されるかもしれませんね。


以下三つは本当にどうしようも無い寸前のブレーキとなる事を期待して記載しています。

方法⑧接続を切る

タルパとの日常的な関わりをある程度続けてきた方であれば、タルパの発言が不思議と聞き取りにくかったり、姿が見えにくかったりレスポンスが遅かったりと、まるで通信状況が悪いかのように「なんか今日“接続”悪いな……?」という日を経験されてきた方も多いのではないでしょうか。あれを意図的に、かつ双方向に起こすイメージです。電波のある環境でないと関われない画面越しの通話相手のように、あなたとタルパの間にある接続をイメージし、それを遮断する事で互いに感知も干渉も出来なくする方法です。この方法もそれなりに出来るご家庭を選ぶ方法かもしれません。
この方法において恐らく多くのご家庭で重要になるであろう箇所が「互いに」の部分です。あなたがこれまであなたのタルパに向き合ってその存在の事を考え続けてきていればいる程、あなたが日常の何かの動作をする度につい「タルパはどう反応するかな……」と考えてしまうはずです。無意識にしろ意識的にしろ、その連想はタルパを動かしあなたに働きかける呼び水となってしまうでしょう。故の、「互いに」です。この方法を実行する際は、ついタルパの反応を考えてしまった時続けて「あぁそうだ、でもタルパは今こちらの事は見てないんだった」と思い直してください。確実とは言えないまでも、「こちらからは感知出来ないが、今もタルパはこちらの様子を見て反応しているんだよな……」と思い想像し続けてしまうよりかは距離を置くのに一役買うと思います。
お気付きであろう通り、この方法はタルパからすれば「無視」に近いです。その為、せめてもの緩衝対策として出来るなら事前に「あなたを感知出来なくなる期間を設けざるを得ないかもしれない」と宣言だけでもしておけると、突然無視をされたと感じる不服を多少和らげる事が出来るかもしれません。或いは、あなたの身を案じるようなタルパさんである場合、電話は繋がらなくても端末の電源が入っているかは分かったり、メッセンジャーアプリで返信は来なくてもプロフィールの変更は見られたりするように「何をしているかは分からないが生きているのは分かる」、「サーモグラフィーカメラのようにぼんやりと何処で何をしているか少しだけ分かる」という程度にタルパさんに合わせ接続の遮断具合を緩めてあげるのも手かもしれません。(尤も、そもそも普段から“接続”が切れやすいご家庭や、あなたに余裕が無い事を知っていて計らってくれているタルパさん等の場合、この方法を行ってもこちらが案じる程の衝撃は受けず案外大丈夫、という可能性もありますが)
そして、始めにも「出来るご家庭が限られるかもしれない」と書いたように、この方法はこれまであなたがタルパの事を考え続けてきて、そして今余裕が無い中でもタルパの事を思っていればいる程、あなたがタルパを放っておけないかタルパが隙をついて滑り込んで来るかが起きて短期的にしか使えない方法になると思います。その為、タルパとの関係悪化の側面とあなたの良心を痛ませない為にも、この方法は一時的な応急処置として行う事を基本的にはお勧めします。

方法⑨凍結させる

SNSのアカウントを凍結させるように、一瞬でその姿のまま凍らせるように、或いは再生しているビデオを一時停止するように、眠らせるまでも無く「止めて」しまう方法です。
この方法は使えるお家と使えないお家が特に分かれる選択肢ではないかなと思いますが、一人二役等の“意識的な空想”から始めたお宅であればどのお宅でも使える最終手段その1だと考えています。普段何か考え事をしている最中に人から話し掛けられたら、一旦考え事を中止して話が終わってから再度考え出しますよね? あれをタルパにも適用するという事です。この方法は対象がタルパではなく「(ダイブ界等の)世界そのもの」というような場合にも使う事が出来ます(むしろ、そのような場合の方が適用しやすいかもしれません)。
お察しいただいてるかもしれない通り、この方法はあなたのタルパーとしてのスキル(空想を思い込む力)を弱まらせる可能性があります。言わば“逆オート化”で、「元々空想から始めたのだから自由に止めて続きから再開出来るのでは?」と、あなたが辿ってきたであろう所謂「オート化」の道筋を逆行させるような手法を取るからです。
あなたがそれを“再開”させた時、あなたは以前のようにあなたのタルパを感じられなくなっているかもしれません。ですがきっと大丈夫です、凍結が解除されたアカウントも暫くは表示がおかしくても、投稿も繋がりも消えませんし何れ元に戻ります。一度に全部は解凍出来なくても、ゆっくり時間をかければ全て解けるはず。そういうイメージを大事にして欲しくて、この方法名を「一時停止」ではなく「凍結させる」にしました。再開し立ては前の通りじゃなくても大丈夫、必ず戻るというイメージをどうか大切に。

方法⑩仮削除

これが記事主が考え得るずっとのお別れだけは回避する為の本当の最終手段です。
PCでファイルを削除する時、ごみ箱にドラック&ドロップしただけでは中身がごみ箱フォルダに移動しただけで完全に消えてはいませんよね? でも他の場所を探しても出て来ない。あのイメージです。一時的にタルパを「消した“事に”」します。“事に”が重要です。ごみ箱に移動しただけで消えてはいません。然し、布団を捲っても机の下を覗いても呼び掛けても何処にも居ない。そういう状態にします。その間は「ごみ箱」を探さない限り彼らは居ません。居ないから、あなたはタルパを気にせずあなたが今向き合わなければいけない事に集中していいんです。“今は”居ないんですから。
そして、あなたが向き合わなければならなかった何かとの戦いが終わったら、またそっと思い出して、想像する所から始めてください。帰って来たらなんて言うかな、今の自分を見てどう思うかな、帰って来たら一緒にあれをしたいな……そうして考える事で「復旧作業」が完了し、あなたのタルパが、本当に消えてしまった訳では無かったあなたのタルパがきっと戻って来るはずです。だからもしこの方法を実行しようと思うあなたが居たなら、強く刻んでください。「今からするのは『““仮””削除』だ」と。

そしてもし、もう過ぎてしまった日の何処かで、何かに耐え切れなくなりその余波でタルパと望まぬお別れをしてしまったあなたが居ましたら、また元気になった時、この方法の「復旧作業」を試してみてください。
冒頭ではごみ箱への移動に喩えましたが、もし削除を実行してしまっていたとしても、一度刻まれたデータはまた復元出来る事がありますよね。だからあなたが望むなら、あなたのタルパもきっと「復元」出来ます。あなたが、あなたのタルパが居た事を覚えている限り。

余談:この記事で意図的に取り上げなかった方法

この記事はどんなタイプのタルパー(ないしその他思念体関係者)であってもどれかしら参考になる物があったらいいなとの思いで思い付く限りの手法を取り上げましたが、一つだけ意図的に外した手法があります。それは「他人に預ける」です。
「そもそもそんな事可能なのか?」といった話を一旦置いたとしても取り上げなかったのは、この方法や既にそれを行っているご家庭に対し何か思う所があるからではなく、ただ「これからやる方へ向けて勧める方法」としては適切ではないなと判断した為です。
理由はお気付きであろう通り、「他人」という「タルパーの思い込む力」の外にある「どうにもならない事が多々あるもの」を頼りにする事は、非常にリスクが高いからです。相手への信頼がどれ程あろうと、紆余曲折ある人生の中で常に自分自身を完璧に思い通りに出来たという方は少ないでしょう。同様に相手側にも「どうにもならない!」が起きるかもしれないのに自分の「どうにもならない!」を預けるのは単純に不安要素を増やす事になりますので、記事主から“これからやる方”へ向けて“お勧め”する事は出来ません。(一旦さて置きましたが、可能不可能の面から考えましても「思い込みの力(タルパー技能)で物理的な範囲(二者以上の肉体)を越境しようとする行為」だと認識していますので、「それは不可能だろ」と判断したり「他は知らんけど少なくともうちは出来ない」というご家庭がそれなりに多いのではと思った事も取り上げなかった要因の一つではあります。「うちは出来る!」というご家庭が二者揃ったとしても前述のリスクの面から決してお勧めはしませんが。)
その為この記事ではあくまで(肉体的な意味で)タルパー一人で出来る方法に限ってご提案しました。

さいごに

この記事は、記事主の「あったらいいな」に基き制作されました。記事主自身がこの記事を書く直近に「どうしようも無く」なり、“最悪”が回避出来ない一歩手前まで行ってしまったものの、ギリギリ踏み留まり冷静になった上で「やっぱり一旦距離を置くしかない」と決意しその方法を模索するに至った時に、「そう言えば、距離を置く方法を教えてくれる人は見た事が無いな」「誰かが書いておいてくれたら良かったのに」と思ったのがきっかけでした。
あくまで記事主が知る限りですが、思念体関係界隈において思念体と居続けるのが難しくなってしまった時の対処法は「消す/タルパーをやめる」か「今まで通り続ける」かの二択しか広まっていないように思えます。その究極の二択を迫られるより手前にもっと穏便に、「タルパと一緒に居たいけど今はタルパーで居られない」という希望を叶える選択肢があったって良いだろう、それを提案する人が居ても良いだろう、と思いました。
もしかすると、人によってはこの記事で対処法として挙げられるような行為を「自分で生み出した子供を育児放棄するような行為だ」と捉える方も居るかもしれません。ですが現実でも、実情として今は育児が行えない親の元にずっと子供を放っておいたりしませんよね。子供の安全や成長を願うからこそ一先ずは引き離して子供に適切な環境を与え親に適切な治療を施すのだと思います。そのように案じられる方が居らっしゃるとすれば、「遊びで生み出され、遊びで引き離される」ようなタルパが生まれてしまう事を真剣に心配なさっている方なのだろうと想像しますが、であればきっと、こんなタイトルの記事を開き、こんな冗長たらしい記事を一部分でも読んで実践しようとなさったような方もまた、遊びではなく「タルパと別れたくない」という切実な思いで来られた方なのだろうと、記事主は勝手にそう思っています。
この記事が、悩める誰かとその傍に居たい誰かへの薬になりますように。出来れば、可能な限り誰の毒にもなりませんように。

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