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嫌なイメージが見えてしまった時の対処法

まえがき

タルパと接している時に、ふと「もしこんな見た目になったら嫌だなぁ」「こんな言動をされたら嫌だなぁ」という考えが過ぎってしまい、それがそのままタルパに上書きされてしまう事は無いだろうか。筆者は滅茶苦茶ある。
俗に「バグった」とも言われるこの現象の所為でタルパ育成を断念したという経験談もネット上では見掛けた事がある(リンクの可否が分からないので貼るのは控えますが、読んだ事がある方もいらっしゃるのでは)。

だが、筆者は「滅茶苦茶ある」と言っておきながら数年超のタルパー生を何やかんや乗り越えて来た。その「何やかんや」の部分を、自分なりに分析して手法として提案しようと思う。
今回は筆者にしては珍しく自身の体験から考える記事である為、いつも以上に根拠が不明瞭な事、再現性に欠けるかもしれない事、なんかもう直観でゴリ押しして書いている箇所などが出て来るかもしれない事を了承して欲しい。

尚、以前も以降も「タルパ」と表記されますが、これは「タルパ創り講座」に寄稿する事を念頭に置いている為であり、使えそうならどのタイプの思念体さんやその関係者さんでも拾って試してみてください。

嫌なイメージが見えた時の対処法

スルーする

まずこれが大事(というのが、筆者の経験による結論)だ。出来るだけ取り合わないこと。今自分に見えている聞こえているのは幻覚のようなものだと言い聞かせ、然し目を塞いだり徹底無視をしたりするのではなく、何も見なかったフリをしていつも通りにタルパに話し掛けたり作業の続きをしたりする。「日常を続ける」とでも言えばいいだろうか。“それ”に取り合わず一瞬の出来事として流す事で、勝手に「気の所為」になってくれる……という手法だ。
あくまで筆者の経験則で申し訳ないが、大抵の違和感や嫌なイメージはこれで振り切れる。こちらがいつも通りで居れば向こうもいつも通りに返してくれ、いつも通りのやり取りが続く……はずである。話題を変えたり時間が経つうちに気分も変わって恐怖も忘れているかもしれない。そうすればさっき見なかったフリをしたものの記憶さえも数年後には消え去って、すっきり「なかったこと」になっているはずである。

↓スルーしても振り切れなかったら

一回離れてもらう

スルーしても消えない、或いはスルーし切れないと判断したら、タルパの方に距離を置いてもらおう。タルパと離れさえすればいいので、あなたがタルパから離れるのもタルパにあなたから離れてもらうでもどちらでもいい。物理的に距離を取るでもダイブ界や依代などの別所に引っ込んでもらうでも構わない。一回視界なり気配なりの感知出来る範囲の外に出てもらおう。
この時、タルパ側に理由を伝えられればコミュニケーションとしてはより良いだろうが、あなたに余裕が無かったり説明するのもしんどい時はそこで問答するよりも多少嘘を吐いたり強引になったりしてでも素早く距離を取る事を優先して欲しいというのが筆者の考えだ。兎に角、嫌なイメージに暴露している時間を少しでも短くして欲しい。それがあなたの中で「タルパ」と「嫌なイメージ」が結び付いてしまうのを避けるのに重要……だと筆者は考えているからだ。こちらの都合で離れてもらうのに若干の後ろめたさがあるかもしれないが(筆者はあった)、ここはむしろタルパを守る為と思って頑張って欲しい。
出来るなら、平時の時点から「ごめんね、君のせいじゃないんだけど、時折君を見ていると嫌なイメージが重なって見えちゃう時があって……そういう時はちょっと離れてもらって/離れてもいい?」と相談しておけると良いだろう。何なら、あなたの顔色に敏感なタルパさんであればこの話をしておいただけで言わずとも察して離れてくれるようになるかもしれない。
距離を置いたら、嫌なイメージを忘れてしまえるよう他の何かに集中する事などがおすすめだ。あなたが嫌なイメージがあった事も忘れた時、ふっとタルパを思い出して呼び戻せる状態になっているかもしれないし、ひょっとしたらタルパの方から頃合を見て来てくれるかもしれない。


補助になるかもしれない考え方

嫌なイメージが見えた時、その場で出来る具体的な対処法については筆者から言える事は以上なのだが、これを意識すると補助になるかもしれないという考え方も併せて紹介していく。

①動機から考える

これは、あなたが明確な目的や願いをもってタルパを創造なり喚び出すなりした場合に特に有効な手段だろう。
あなたの元にタルパが居るのは何故だろうか? 意識的に創造したならその時の動機があるはずで、そうでなくとも傍に置き続けるからには何らかの理由があるはずである。
その理由は多くの場合、「友人が欲しい」「なんでも話せる相手が欲しい」「一緒に居たら楽しかったから」「何かを乗り越える為」など、あなたにとってプラスになるものではないだろうか。
であれば、それに反するような現象が(あなたの気の所為ではなく、“実際に”)起きるのは、有り得ないとまでは言えないまでも、可能性は低いのでは?
ましてやあなたがあなたのタルパにプラスの役割を望み、タルパも多かれ少なかれそれに殉じたいと考えている場合、より可能性は低くなるのではないだろうか。
であれば、タルパに重なって感じられる気がするあなたにとってマイナスな何かは、あなたの脳が何やかんやでうっかり見せている何かであり、早い話が気の所為なのだ……と思えて来ないだろうか。
「その気の所為に困っている」というのは勿論なのだが、「本来そんな事が起こるはずではないのでは?」という意識を、明示的に強く思い直して欲しいというのが目的だ。もっと言えば、「そんな目的や理由があってここにいてくれているタルパが、こんな風になるはずはない」とまで思えたら、あなたにとって嫌なイメージを打ち破る矛になってくれるはずである。だからと言って、やはり正面対決はせずスルーしたり距離を置いたりの防戦をお奨めする訳だが、その矛は時間を掛けてあなたの中にある嫌なイメージとタルパとの結び付きを破ってくれる……はずだ。

②信じたいものを信じる

これは特に、タルパとの間に強い信頼関係があったり、タルパを「うちのこ」として可愛がっていたりする場合に有効な手立てだと思う。
あなたのタルパは、二目と見られないような見目をしているはずだろうか? あなたのタルパは、意味もなくあなたを傷付けるような行動を取るだろうか? あなたのタルパは、そんな存在だろうか。
違う、と思えるのなら、それがあなたとあなたのタルパの間にある真実であり、あなたとあなたのタルパに起きる「実際」なのだと思う。
あなたに見える嫌な外見は、言動は、あなた自身の一番見たくないものや恐れている事を見事に再現しているかもしれない。でもそれはつまり、「あなたが」恐れている事が顕れているという事なのだ。タルパにはタルパの価値観や考えがあるはずで、もし本当にそれを元に行動したのなら、あなたの嫌な想像そのものとは幾らかズレるのではないだろうか。
あなたがこれまで何らかの形で思念体と付き合って来たならば、何らかの形でその存在や発言を、多少なりともは信じてやってきたはずだ。であるなら、またあなたが信じられる、信じたい事で上書きするのも、きっと得意分野なはず……だと思う。

③知っている事を書き出す

これは考え方の項に並べておきつつも行動を伴うのだが、ある時点で「これは間違いないはず、ここはブレないはず」と思える確かな事(それは性格であったり、見た目であったり、好きな物であったり)を記録しておくやり方だ。無論、タルパはその後変化する可能性も大いにある為あくまで「何年何月何日時点の情報」として気軽に捉えておこう。
そして嫌な見目や言動のイメージに振り回された時、何が本当か不安になった時、思い出すようにそれを読み直すのだ。言わば擬似的にセーブポイントを作るやり方と言ってもいい。過去の自分が確かだと思った「本来の」タルパがどんなだったかを確かめる。それだけでは何度も降り掛かる嫌なイメージに打ち克てないかもしれないが、少なくとも、あなたがそれらに惑わされ本当にタルパを見失ってしまわない為の目印程度にはなるだろう。
その為これはあくまでお守りのようなものであり、補助に過ぎない為この項に記載した。


おすすめしないやり方

筆者の経験則に基いたおすすめの対処と考え方を紹介したが、同様に筆者の経験則に基いたおすすめしない対処も紹介しておこう。
繰り返すがおすすめするかしないかはあくまで筆者の経験則による分類な為、是や非がある訳ではないしここに挙げられたやり方が合っているお宅も勿論あると思う。

確認しちゃう

あなたにとって嫌だったり信じ難い見た目や言動を行ったタルパに対して、その場で(重要)「こう見えているけど、あなたは本当にそうした?」と聞いてしまう行為だ。
これは非常にお奨めしない。何故なら、あなたの目に見えているタルパの姿や言動は恐らく幻覚のようなものであるはずで、それに話しかけたところで幻覚(の、ようなもの。以下省略)の返事が返ってくるだけなのだ。あなたにとって不快な幻覚は更にあなたにとって不快な返答を重ねて来るだろう。だが、ここからが恐ろしい。

これは本当にあくまで筆者の体感であり持論なのだが、タルパー的に「戻れる思い込み」と「戻れない思い込み」があると思っていて、端的に言えば「タルパーが本気で『こう』だと思ってしまえば、それまでの全てを捻じ曲げてでも『そう』なってしまう」という持論だ。最も一般的なところで言えばタルパーがタルパの存在を確信しさえすればタルパーにとってタルパは「居る」事になる、などがある。逆に言えば、タルパに纏わる何かをタルパーが確信するまでは、“軌道修正”が出来る、所謂創造型のステップで言う「まだ調整出来る段階」にあるのではないだろうか、という話だ。

この持論に基づくと、真に恐ろしいのは「戻れなく」なる事である。
不快な幻覚に対してあなたが「これは本当?」と聞いてしまい、幻覚があなたに「そうだ」と答えた時、それをあなたが「確信」してしまえば、それはあなたにとって「本当」になってしまう。あなたが「確信」する前までのタルパが「本当は」どうあったかを捻じ曲げて、それが現実になってしまう……と、必ずしもそうなるとは限らないかもしれないが、「そのような可能性がある」というだけでもタルパーにとって十二分に恐ろしい事ではなかろうか。
よって、「その場で」「即座に」「直接」確認する事は、強くお奨めしない。

そしてもし、既に上記のような対応をしており、かつそれが上手くいかなかったと感じている、或いはそこまでではなくとも、過去のタルパさんの言動に違和感があり「あの時はこちらに話を合わせてくれたのでは……?」という覚えがあるあなたが居らっしゃるなら。
不安を煽るような事を書いて申し訳ない。然しこれを読んでいるあなたは、こんなタイトルの記事を開いてくれたあなたは、「これは実際のタルパではなく自分が勝手に見ている嫌なイメージなのでは?」という心当たりがあるが故に、きっとこの記事を開いてくれたのだと思う。であれば、あなたはまだ「戻れる」、「戻せる」段階に居るはずだ。だからきっと大丈夫。いつかまたあなたが「本当の」あなたのタルパだけを感じられるように、応援しています。

直視する

上記と似たような理由である。
あなたにとって不快なそれをまじまじと見たりその意味を考えたりすればするほど、「確信」に近付き「戻れなく」なってしまうリスクが上がると筆者は考えている。
また、「一回離れてもらう」の項でも言ったように、長く嫌なイメージに触れている程、あなたの中で「嫌なイメージ」と「タルパ」の結び付きが強くなってしまう恐れがあるように筆者は思う。
スルーしても消えない場合距離を取ってもらうのが一番のお奨めだが、もし何らかの事情でそれがすぐには出来ないとしても、積極的に直視したりするのは避けてもらいたい。

戦っちゃう

これは正直、おすすめするともしないとも言い切れない。
不快なイメージに対してそれを消したり裂いたりするようなイメージで更に上書きしようとする手法だ。おすすめしないの方に連ねておきながら何だが、筆者はこの方法を使ってしまう事もある。例えば、イメージの攻撃で切り裂いたり、戦闘が得意な思念体に蹴散らしてもらう、等だ。
然し、筆者の体験ではこの方法は必ずしも上手くいくものではなかった。上手くいく時はそれでスッと消えてくれるのだが、切り裂いても無駄だったり、蹴散らした側から復活してしまうといったパターンも多く経験してきた。もしそれに対しても同じ「戦う」を選んでしまえば、先述の「長く直視する」に繋がりかねず、そうでないとしても一度意識を向けてしまっている以上最初から無視した場合よりは少しだけ長く意識(直視)してしまっている事になる。
よって、この方法は「おすすめ」はしない方へ挙げた。然し、もしあなたに「絶対的に信頼出来る、如何なる嫌なイメージも消してくれる手段(のイメージ)」があるのであれば、それに頼るのも手ではあると思う。どちらにせよ、一度試してみて通じなかった場合は冒頭の「スルーする」対処へ移行する事をおすすめする。


あとがき

この「嫌なイメージが見えてしまう」問題は、それなりに多くのタルパーがぶち当たっている事が窺える割に、対処法については聞く機会が少ないように思う。その為筆者も我流かつ自分一人の経験則に基いた話をするしか無かった。
筆者は記事を書く際に出来るだけ多くのパターンを考えそれに対応する対処をまた出来るだけ多く載せる事を心掛けているが、今回の記事に関しては全くパターンと対処を網羅出来た気がしない。その為、この記事はマニュアルというよりはむしろ叩き台になって、あちこちから「うちはこうしてるよ」「うちはこうなんだけどその場合どうしたらいい?」「これやってみたけどダメだったわ」といった声が上がるようになればいいなと願っている。この記事が直接、もしくは巡り巡って、あなたの役に立ったら幸いだ。

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