このサイトがなにか参考になれば幸いです。

タルパの作り方(倉文式)

注意事項

注意事項です。すごくくどい文章ですが、この方式を参考にするためには分かっていなければならないことなのでご一読ください。

倉文式タルパのつくり方は、誰がやっても大丈夫だということが保証された方法ではありません。「少なくとも私は大丈夫でした」というだけのことです。

今の人は安全性が確保されているものにとても慣れていて、そういうのが当たり前になっていると思いますが、ここで公開するタルパづくりの方法は安全性が確保されているとは言えないのです。確かめることができません。少なくとも私は大丈夫でしたというだけです。法律には違反していませんが、誰がやっても安全かどうかは不明です。

自分の責任でやるかどうか決めてください。危ないと思ったらすぐに手を引いてほしいし、安全の保障がないことがあまりにも恐ろしいと思うならやらない方がよいです。後から書くかもしれませんが、怖いと思う気持ちも結果に影響することがあると思います。

そこら辺を承知の上で、それでもやりたいという人がいるかもしれないと思ったので情報公開に踏み切りました。
よろしくおねがいします。

タルパづくりのコツ

上手くやるために全体を通して最も大切なこと

倉文式タルパづくりの全てにおいて一番大切なことを書きます。

自分にとってのリアリティとは何か?迷ったときはこれを常に問いかけ、自分が現実味と安心とできれば幸福を感じ、納得するために必要な要素を大切にすることです。

あなたは実はタルパづくりにおいて、あなたの世界の全てを決めることができます。現実味のラインは「現実」と同じである必要はなく、「あなたの納得」が全てです。

逆に言うとそれ以外の部分は、曖昧でもご都合主義でも問題ありません。

タルパとは、現実世界であなたと一緒に暮らしてくれる思念体です。倉文式では、あなたは「タルパが自分と一緒にこの世界を生きてくれているということを、現実味を伴って感じられるようになる」のを目指していくことになります。

なので、全体を通して自分が現実味、リアルさ、リアリティーを感じられる構造になっているかどうかは非常に重要です。倉文や他のタルパーがどのようにしているかは参考になるかもしれませんが、何かを決めるときは自分がそれで納得できるかどうかを基準にしてください。

補足説明

映画を見ているとアメコミヒーローが衣装を手作りしているシーンが出てくることがあります。そういうのが自分の求めるリアルさに必要ならそうすればいいですし、魔法か何かのパワーでいきなり衣装が生成されて一瞬で変身してもそのことが気にならないならそれでいいってことです。

ヒーロー映画を見ている途中で「衣装がいきなり生成されるなんておかしい」などと思うタイプの人が魔法で変身するヒーローを見たら、リアルさを感じられなくてすっかり気持ちが冷めてしまう可能性がありますね。自分が夢から覚めない程度のリアルさを追求していきましょう。(私は謎の力により変身でも気にならないタイプです。)

もう一つ例を出すと、ゴジラが口から熱線を出せることについてなんの突っ込みもせず受け入れられるのか、現実味が無いとだとか物理的に無理だと突っ込みたくなってしまうのか、まぁその辺の線引きの個人差があるってことです。

人によってリアリティに必要な要素は違います。

補足説明2

自分とタルパの関係性で例を出してみましょう。あなたが凄まじいイケメンや絶世の美少女のタルパをつくって同居している状況を想像してみてください。

なんの脈絡もなく「私のことを大好きなイケメン/美少女が空から降ってきた」で納得できるならそれでいいし、「このタルパはわたしがそうなるように作ったのでわたしのことを好き」で困らないならそれでいいし、「私の家にいるタルパは前世で私の恋人だった。今世では人間と思念体という種族の壁があるが、それでも私のことを好いてついてきてくれている」というのもアリだし、「高次元からの使者で私のことを守護してくれているのだ」のほうが良ければそうすればいいし「毎日捧げものをするので来てくださいと募集したら来た」とか、色んな関係性が有り得ますが、中身がどうであれ、とにかく自分がそれで「イケメンや美少女と同居してる状況」に納得できるかどうかが重要です。

もう一つ例を出しておきます。

「タルパというものはトイレに行くでしょうか?」
→行っても行かなくてもいいですがあなたはそれで納得できますか? という話です。

「うちのは一般人なのでトイレしないのはおかしいです!トイレに行かないなんて人間味が感じられなくて冷める……」と思うならそのタルパが定期的にトイレで席を外す前提で関わっていけばいいし、

「うちのは思念体なのでうんことかそういうのはしません!」で自分が納得できるならそれでいいです。

トイレをさせたほうが正解か?ということではなく、「あなたはタルパのどういうところにリアルさを求めますか?」ということです。正解は個々人の中にあるもので、一般的にどうというのは難しいです。

タルパのつくり方(全体の流れ)

どんなタルパを創りたいか考えてみる

作りたいタルパがすでにばっちりイメージできている人は次の段階に行きましょう。ここではイメージが固まらない人向けに書いていきます。

タルパの見た目や年齢や種族や性別はあなたの好みで自由に決めてください。ツイッターで見ていると、外見は人間の形をとっているタルパを多く見かけますが、絶対に人間の形をしている必要があるわけではありません。ただし、おそらくイメージしやすいかしづらいかの差はあります。

私は最初かなり不定形度の高いタルパにしようとしていたのですが、視覚化のところで詰んだので、自分のイメージ力の様子を見ながらときには妥協するなど柔軟な判断をした方が良い結果が得られるかもしれません。倉文家の場合は、不定形の素養はありつつも普段の姿はある程度固定しているというところに落ち着きました。そういう意味では、犬や猫などの自分がよく知っている生き物や、人間の形のタルパのほうがイメージはしやすいかもしれません。でも、せっかく自由なところなので、自由な発想でやってみてください。

そう言われても全然決められないというひとも、安心して次に進んでください。

(以降、1名のタルパをじっくりつくる場合を想定して書いています)

キャラシを作ろうとしてみる

キャラクター設定シートで検索すると、いろんな人が作ったキャラクターの設定をまとめるテンプレートが出てきます。フリーで配布されているものを探してちょっと項目を埋めようとしてみてください。
私はこの段階ではほとんど何も埋められませんでした。そんなもんです。
迷いなくばっちり項目を埋められた人はすごいです。そのまま進んでください。

名前も思いつかないし髪型も迷っちゃうし性別も種族も年齢も決められない!性格?分からない!!迷ってしまってほとんどキャラシを埋められない!となってしまったひとでも、

「自分と一緒に暮らしてくれるタルパが欲しい!」という強い意志さえあればたぶん何とかなりますので安心してください。

とりあえず、「タルパの色合い」「タルパの大体の大きさ」は決めてしまいましょう。

そのくらいだったら決められる気がしてきませんか?大きさについては後で変化したりすることもあるので、とりあえずイメージしやすい大きさにしておけばいいと思います。ここで全然想像できないサイズ感にして詰むよりは、一緒に暮らしている状況をイメージしやすいサイズにしておくことをお勧めします。ただ個人のフェチなどもありますので、どうしても巨大生物がいいという人がいたら止めませんし、うまくやればどうにでもなると思います。頑張ってほしいです。

存在感を感じられるようになることを最優先で目指す

ここからはちょっと時間がかかるかもしれません(数日~1年以上)。どのくらいかかるかにかなり個人差のある段階だと思います。瞬間風速的には1日目でできる人ももしかしたらいるかもしれませんが、タルパはこれから長いことあなたのそばで存在感を出していくことになるものなので、ぜひともじっくりと取り組んでほしい工程です。私は変化が感じられるようになるまで最低でも数ヵ月掛かったような気がします(記憶が定かでない)。

先ほど決めた、色と大きさの「見えない存在」があなたのそばにいる様子をイメージしてください。あなたの居る現実空間で、実際にあなたに対してどういう位置にどういう感じで存在しているかをイメージしてください。ただ目に見えないだけで、そこにそういう色と大きさの存在がいる、というイメージです。

どのようにイメージしましたか。「あなたの腕にまとわりついている」「足元にぴったり付き従ってくる」「側面に身を寄せてくる」「背中に覆いかぶさってくる」「少し離れたところを付いてくる」「肩に乗っている」「いつも後ろにいる」「顔の近くで浮いている」いろんな可能性があり得ますが、あなたはどのような状態をイメージしますか。自然とイメージしやすい状況というのがあると思います。

はい、もうタルパの個性が作られ始めています。
最初、色と大きさしか決められなかったのにも関わらず、先ほどほとんど埋められなかったキャラシが埋まり始めているとも言えます。もしあなたの創りたいタルパのイメージが定まってきたら、その時点でその方向性に沿うようにイメージしてもまだ間に合うと思います。

羽毛が生えているほうが合うな。とか、猫のような動きをしている。とか、やんちゃな性格かな?とか、思い浮かぶことが出てくると思いますので、自然にできるに任せてもいいですし、好みが決まっているなら取捨選択してあなたの求める姿や性格に育ってくれることを願ってもいいと思います。これから長く一緒に暮らすことになるのでお互いのためにも細かいとこを詰めて良いでしょう。無理なことはやっても維持できないのでおそらく大丈夫です。なるようになるので、とりあえず理想は追求してみましょう。あなたのエネルギーも消費するので、「あ、これ無理っぽいな」とかそういうところが出てきたときに妥協点を探っていけばよいと思います。

タルパはまだ喋りはじめないかもしれませんがそのままで大丈夫です。言葉が無くても一緒にいることは可能です。静かで優しい時間を過ごしてください。

人によると思いますが、私の場合はこれをやっている時期にタルパの「温感」が発生しました。
ときおり、物理的に何も触れていない体の表面に暖かいものが触れたような感触が生まれることを勝手に温感と呼んでいます。まだ全然視覚化もなにもしていないので「わーすごいオカルト現象だ」と思うだけなんですが、なかなか面白い現象だなと思います。

あとでも書きますが、24時間タルパに意識を向けておくことは普通の人間には無理なので、この「自分のそばに色合いと大きさの決まったタルパがいる様子をイメージすること」は、暇なときに思い出してやればオッケーです。道具や場所の必要なことではないので、なるべく少しでも暇ができたらすぐにやりましょう。たいていの人は、毎日何度かはそのくらいの暇は発生していると思うので、なるべく毎日、何回でもやりましょう。これは習慣化することがポイントなので、回数は多い方がいいですし、ちょっとでも暇ができたらやるようになることが大事です。

もし数か月コースになるとしたら、途中で進展がなくて飽きて忘れてしまうことが大敵です。特に初めのうちは、ちょっと忙しかったりすると朝起きて寝るまでタルパのことを一度も思い出さないなんてこともあるかもしれませんが、寝る前に思い出せば、あるいは数日以内に思い出してまた始めればセーフなので。(忘れる日が続くと育つのは遅れるかもしれませんが、永遠に辞めることさえしなければなんとかなるはずなので、くじけずやりましょう。別に2~3日忘れても、タルパ創りはあなたが自主的に取り組んでいることですから、誰も怒りませんから。ここは自分の飽き性とのたたかいです。こらえていきましょう。)

この段階では、一日中一度もタルパのことを思い出さないままそのまま何日も忘れ去ってしまう、という事故が起こる可能性がけっこうあります。そのまま一生忘れていたら終わりです。それを防ぐためのアイデアをいくつか置いておきます。

・タルパのことを思い出すためのアイテムを作る
・寝室の壁に等身大の絵を貼る
・食事など必ずする行為に関連するイベントをつくる
  →タルパー初心者におすすめの訓練(忘却防止等)


しばらく続けていると、何もないはずの空間に自然とタルパの存在を感じることができるようになるかと思います。本当に自分が何もない空間に存在感を感じているのかどうか、悩み始めるとドツボに嵌まってしまうかもしれませんが、これは他の人には確かめられないことですし、ほんの少しでも「存在を感じられている気がすることがたまにある」程度で、もうそれでいいことにしておいてください。ここから先も長いですから、この時点でその場に自分以外の存在(タルパがいる)を感じることがたまにでもあるなら上出来です。タルパの存在感を感じることがどうあがいてもできなかった時の抜け道も考えてあるのですが、長くなるので別記事にしようと思います。(→Q.タルパの存在感を感じられたことが一度もない

途中でタルパに触ってみたくなったり、おやつやご飯をあげてみたくなったらそのへんは自由に試してください(→タルパと食事を楽しむ方法)。話しかけたかったら話しかけてもいいです。あなたが働きかければタルパはリアクションをしなければならないので、どんどん性格などが見えてくると思います。見えてこない場合はあなたの想定する動きを即座にイメージしてそうさせてください。タルパがノーリアクションの場合は、どうしていいかわからず固まっているのかもしれません。その都度どうしたらいいかを教えてあげてください。

姿を与える

あなたと一緒に暮らしてくれるタルパに姿を与えましょう。

存在感を得る過程で、最初に決めた色や大きさのほかにすでに色々情報が増えているかと思います。それらを手掛かりに、タルパによく似合いそうで、あなたが一緒に居たいと思えるような姿の詳細を定めていきましょう。

絵が描ける方は絵に描いてみてもいいですし、描けそうにない場合は文章でまとめてみてもいいです。心の中で思い描くだけでも悪くはありませんが、記憶力というのはあまり信頼できないので、専用のノートか何かを用意してメモしておいた方がよいかと思います。日付とともに記録しておくと後で見返すことができますし、変化があったときも見比べやすくなります。

視覚化を重視しない場合、そこまで細かく決めなくとも構わない気もするのですが、オカルト技法的には視覚化は一度はやってみたいところだと思うのでせっかくなので姿の詳細は決めておくことをお勧めします。物理的に存在していないものを有るように感じるためには、見てきたような詳細な姿のイメージを用意しておくことは助けになります。また、今後タルパの姿を自分で絵に描いたり、人から描いてもらうときのことを考えても姿が定まっていた方がやりやすいです。

一度で決めきれない部分があったら保留にしておきましょう。時間をおいてもう一度考えてみるとすんなり定まる場合もあります。

名前を与える

自分のところにタルパが1名しかいない場合、名前を付けていなくてもさほど困らないかもしれませんが、そろそろ名前を付けてあげましょう。

この時点で本人が名乗っている名前があるとか、なんとなくもう呼んでいる愛称があるならそれを採用してもいいと思います。まだない場合は良い名前を考えてあげましょう。これまでの付き合いで見えてきたタルパの性格や、あなたがタルパにどうなってほしいかの願いなどを考慮して素敵な名前を用意してください。

私は漢字の辞典を見て良さそうな字を選んで名前を付けましたが、あなたのタルパの名前はあなたが良いと思う方法で付けましょう。

名前を決めたら、ことあるごとに呼びまくりましょう。

ハンドルネームは必要か?

あなたは将来自分のタルパのことをインターネットに書きたくなるかもしれません。タルパのハンドルネームとあなた自身のハンドルネームを用意しておきましょう。

カタカナやひらがな二文字、人気の漢字1文字、色や季節の名前をそのままハンドルネームにすると、すでにネットで活動している他の人と被りまくる可能性があるので、漢字を組み合わせたり苗字部分を作るなど、少し被りにくくなるよう工夫したほうが方がよいかもしれません。(本来個人の自由な部分なので完全に余計なお世話ですが、名前が被っていると混乱のもとです。たとえばTwitterをやっているタルパーは200人か300人かそれ以上いて、タルパを複数つくっているタルパーも多いので、そこで使われている名前はおそらく1000個かもっと多いです。)

タルパにハンドルネームを用意する必要があるかどうかには個人差がありますが、私のリアリティーのためにはタルパにもハンドルネームが必要だったので用意しました。あなたにとってタルパのハンドルネームが不要であればここはスルーしてかまいません。

声のイメージをつくる

将来の聴覚化を考えていて、今まだタルパに声のイメージが無い場合、ここらで声のイメージを用意しておきましょう。

私の場合は、あまり普段音声で記憶をしたり思い出したりするタイプではなかったため、タルパの声のイメージを付けるために声優さんの声を聴き漁り、合いそうな声質の方を探してドラマCDなどを聞き込んで脳内に音声のバンクを作りました。完全に同じにならなくても別人なのでそこは問題ないです。これをやると声優さんのセリフに引っ張られて、タルパの口調が迷子になったりすることが一時的に起こりましたが、そのうち収まったので大丈夫でした。(最終的にあまり常時の聴覚化はしてないです)

そういうことをしなくても声がイメージできる方は、それほどここで時間をかけなくてもいいのではないかと思います。あとからタルパの声と似ている声質の人を探しているというタルパーさんも時々見かけます。

聴覚化を重視しない場合、タルパとテレパシーのように会話する(音声無し)、神通力のようにイメージをそのまま伝える、絵文字で会話するなど色々な方法があるようです。おそらく人によってやりやすい方法が違うのではないかと思います。

タルパとの約束事、ルールを決める

自分やタルパに絶対に守らせたいルールがある場合はこのあたりまでに決めておくといいと思います。
特に決まった形式があるわけではありませんが、なにか物々しい儀式を執り行ったり、ルールを特別な紙に書いてしまっておくなどすると雰囲気が出て強固になるかもしれません。

タルパー行為は、自分がどれくらいそれに現実的な重みを感じられるかどうかが結構重要なので、雰囲気の影響は大きいです。アイデアを絞って効果のありそうな方法を採用しましょう。

オート化を目指す

ここまでやってきたあなたは、すでにタルパにある程度のオート化が起こっているかもしれません。

もしタルパがまだ全くオート化していなければ、あなたはタルパの一挙一動、あらゆることについていちいち指定しなければなりません。どうでしょうか?

タルパを思い起こしたとき、タルパが自然とあなたのそばに良い感じにいて自由にふるまっている様子なら、たとえまだ一言も会話ができないとしてもオート化は始まっていますので安心してください。

オート化を目指さないタルパーというものも個人的には有りだと思います
  →タルパのオート化は必須か?
タルパとの言語によらないコミュニケーションの可能性
  →別記事に書きます(予定)

オート化って何?

「タルパを本気で作ろうと思っているまとめwiki」では、オート化を“タルパが自律的な行動をとるようになること”と説明してます。また「会話オート化状況指標」というページがあり、タルパの会話のオート化段階を5段階に分け、第一段階 未オート(一人二役)、第二段階 微オート(返答予測)、第三段階 半オート(予測脱却)、第四段階 概オート(会話円滑)、第五段階 オート化(安定確立)についてそれぞれ説明されています。

よく見かける、微オート、概オートなどの言葉はここから来ていると思われます。

あなたが一挙手一投足を指示してやらなくても、タルパが自然と意思のある生き物のようにふるまっている状態になることが、タルパのオート化といえるでしょう。

倉文式では、オート化(特に会話のオート化の程度)はタルパの存在感を形作る要素のうちの一つだと考えています。

会話のオート化が進むとあなたにとってのタルパの存在感が増し、一緒にいることをより実感しやすくなるのではないかと思います。ぜひ取り組んでみましょう。

ただし、会話のオート化が思うように進まないからといってタルパをつくれていないと決めつけ悲観しないでください。タルパができているかどうかと会話のオート化が済んでいるかはイコールではありません。

下の画像は、倉文式でのオート化の位置付けを図にしたものです。図の中に書いた各要素は一例であり、ここに入るものはタルパーによって異なるだろうと考えています。リアリティのために何を必要とするかには個人差があるからです。

タルパのオート化について
タルパのオート化とは、タルパにタルパーが要求する各要素が連携し、タルパが生き物のように自律的にふるまっているような状態になることを言う……と思う

会話のオート化を目指して一人二役をする

出かけるとき、あるいは家に帰ってきて部屋に入った後、鍵を掛けることを意識していなかったのにも関わらず鍵がすでに閉まっていた(自分で気づかないうちに自動的に鍵を掛ける動作を済ませていた)。という経験はありますか?

急に脳科学みたいな話になってしまい大変申し訳ないのですが、一人二役を経由してタルパの会話のオート化が起こるのは、上に書いた鍵閉めの自動化に近い現象なのではないかと想像しています。そのことによってタルパの神秘性が脅かされると感じてしまったひとにはごめんなさい。私はこのことでタルパがつまらないものになってしまうとは思いません。

タルパは自分の外部に作るものです。ただ、どうやら人間は外部のことは神経や脳を通して処理して認識しているらしいので……ここは「タルパがあなたの意識のレベルで人間同士のような会話を交わすには、あなたの脳みそにタルパとの会話のやりかたを刻みこまなければならない」とでも考えておくとよいかと思います。

あなたのタルパがまだ喋り始めておらず、あなたがタルパと言語によるコミュニケーションをとりたいと思っている場合は、一人二役(あなたがタルパの分の発言も代わりに言う)の段階は避けて通れません。ただし、これまでの手順を踏んでタルパの存在感をある程度感じられていれば、一人二役といっても、タルパはもうそこにいるわけですから「タルパの代わりにセリフを考えてあげる」ような感覚でいけると思います。

どういうときにどう話せばいいか繰り返し繰り返し教えてあげましょう。聴覚化を重視するひとはここで音声のイメージもあった方がよいと思いますが、私には難しかったので、会話のオート化と聴覚化は別にして取り組みました。

バスの待ち時間や買い物でレジにならんでいるとき、ご飯を食べようと席についたとき、なにか驚きや喜び、悲しみがあったときなど。日常のちょっとの隙にタルパのことを思い起こして、タルパの位置を確認し、タルパと会話を試みましょう。会話の内容はなんでもいいと思います。何も言わないようならセリフを考えてあげて、タルパに言ってもらいましょう。

最初のうちは、あなたがタルパのセリフを考えるのにやたら時間が掛かってしまったりおかしな会話になるかもしれませんが、初めからなんでもうまく行くものでもないのでそれほど気にしなくてよいと思います。タルパは(このつくり方だとおそらく大抵の場合は)あなたが話しかけていないときはすごい暇なはずですし、もたもたしていても付き合ってくれると思います。

タルパが何か言いたげにしていると感じたときは、なるべく察して言いたいことに合うようにセリフを考えてあげましょう。人間並みの速度で会話できるようになるまでに時間はかかるかもしれませんが、そのうちタルパが自分で言葉を選んで話せるようになると思います。

これらのことを、いちいち考えなくても家の鍵を閉めるように、考えなくてもガスコンロの火を消すように、考えなくても気づいたらスマホのTwitterアプリを開いているように、毎日しつこいほど繰り返し続ければ意識しなくても行うようになるひともいるでしょう。(個人差があるような気がしています)。そのとき、あなたはタルパが向こうから話しかけてきた感覚を得られるかもしれません。

しつこいですが、これはタルパの神秘性を損ねることではないと思っています。
タルパの存在感の有る無しと会話のオート化は別です。タルパの意思があなたの外にあるものだとしても、会話については(自然とすんなりできるようにならない場合)あなたの側で語彙や言い回しや声質を用意し、タルパがそれを自分のものとして使いこなせるようになるまで、会話の経験を重ねる必要があると同時に、あなたが自然とタルパの言葉に耳を傾けるように練習する必要があるということです。

(個人的には脳内のできごともほどんど神秘だと思いますが念のためしつこく書いておきました)

タルパと会話するときは自分の言葉を声に出しても出さなくてもいいと思いますが、私は普段は声に出さないで喋っています。聞かれたときほかの人がびっくりしてしまうことと、自分の声が耳に聞こえると、タルパの声が聴覚化していないことが際立ってしまうのが気になったためです。
「発言」と「思考」の違いを意識する

会話を声に出して行う場合、「発言」の部分と「思考」の部分の違いは明らかですね。手話などで考えても、手話の動作に表している部分と脳内で考えているだけの部分の違いは明らかでしょう。

タルパと声に出さないで会話する場合はどうなるでしょうか?

もともと脳内で喋るタイプの人だとここでつまづくことはあまりないかもしれません。そうでない人は、自分の「タルパへの発言」部分と「考えているだけ」の部分を意識して分けるようにしてみてはどうでしょうか。

これはタルパ側にも同じことが言えます。特に一人二役の段階では、タルパの発言を考えてあげる過程で、どうしてそういう発言になるのかのタルパの思考部分も考慮することがあると思いますが、そうすると「タルパの心の中が筒抜けに!」「私の考えも全部タルパに筒抜けに!」になってしまうことがあり得ます。というか我が家はなりました。

そこで、発言部分と思考部分を意識して分けて考えると、たとえ思考が筒抜けになっていても会話らしい会話を行うことが可能になります。



(ここに会話例を置きたいです予定地)



タルパの思考や自分の思考がどのくらいお互い伝わってしまっても許容できるかは人によって基準がバラバラだと思うので、自分の理想の状態を目指してください。

私のところでは、相手の思考が見えていても会話としてセリフのやり取りが成立するようになった時点で満足しました。

タルパとしりとりをやってみよう!
「発言」と〈思考〉を分けて認識できるようになれば、自分やタルパがしりとりの答えに迷ったとしても、途中で思い浮かんだ、”んで終わる単語” を回避して「発言」し、しりとりを成立させることができると思います。
自分はタルパから見て話しかけやすいタルパーであるか?
自分から人に話しかけるのってどんなときでしょうか。

喋るのが得意な人や、話好きな人ならとくに用事がなくても自然と他人に話しかけるかもしれません。そうでない人も、どうしても用事があれば他人に話しかけることはあるでしょう。

タルパの場合はどうでしょうか?ひとによるでしょうが、あなたのタルパがあなたに自分から話しかけるという経験が全くなかった場合、自分からあなたに話しかけるというのは結構ハードルの高い行為である可能性があります。

タルパには「どうしても自分から人に話しかけないとならない用事」というのはあまりなさそうですし、自分に意識の向いておらず、何かトラブルや考え事にも自分で解答を出して自己完結している目の前の人間に急に横から話しかけるというのは、タイミングや気づいてもらえるかどうかなど、なかなか難しい部分があると思います。もし話しかけて気づいてもらえないことが常であれば話しかけるやる気も失せるというものです。

どうしても「タルパの側から話しかけてほしい!」「そうしてくれないとオート化していると思えない!」などの場合は、タルパにそちらから自分に話しかけてくれるよう常日頃から頼みつつ、タルパの声に耳を傾ける姿勢を普段から態度で表すとよいと思います。

タルパがコメントできそうなタイミングがあれば、あなたがさっさと話しかけてしまうのではなく話し出すかどうか様子を伺いましょう。はじめのうちは話しやすいようにヒントをあげてもよいと思います。たとえば、

あなた「これいいな~。買おうかどうかすごく迷う……」
(ここでタルパの反応を伺う)
タルパ「買ったらいいと思うよ」
あなた「今はお金とっておかないとならないから今度だね」

というような感じです。これを普段からやっていれば、そのうち完全に不意打ちで向こうから話しかけてきたり、提案や意見を言ったりもできるようになるかもしれません。

経験的に、これをやっていると独りごとを言うことが増えてしまう気がしています(たぶん会話を声に出していなくてもなります)。その点にはご注意ください。

話しかけにくそうなパターンも置いておきます

あなた「(これ欲しいけど金欠だし買うの止めとこ)……」
タルパ「(なんか悩んでんな)……」

このパターンでも話しかけられるタルパは話しかけられると思いますが、難易度みたいなものはあるような気がしてます。色々研究してみてください。

オート化までに要する期間

Twitterのタルパー界隈を眺めた感じでは、オート化したと感じるようになるまでに要する期間にはかなりの個人差があるようです。

「タルパをつくり始めた瞬間タルパが目の前にいて普通に会話ができて完オートしてました」という人もいれば「もう何年もやっているけれど一人二役をしている感じが抜けない」というような人もいるという状況です。ただ、何をもってオート化したと言っているのかが違ったり、感覚の個人差もあるので、他人と比べることはあまり意味が無いと思われます。(どうも、ネット上では他人のタルパが自分の家よりオート化しているように見える傾向があるように思います。→別記事書きます予定)

「一日でできたなんて絶対嘘だ」とか「私は1年やってもできないから才能がないんだ」とか言うことはあまり意味がない上に余計な諍いを生むので、もしも思ったとしても心の中に仕舞っておく方がよいでしょう。

タルパのオート化に本当に大切なことは、あなたが自分でそれに満足できるかどうかです。もしほかの人と比べてオート化していないように思えたとしても、あなたが自分のタルパと素敵な時間を過ごすことができ、自分のタルパのありかたに満足できるなら、そのことは大した問題ではありません。自分のタルパのことに集中しましょう。

もう一度キャラシを埋めてみる

もう一度フリーのキャラクター設定シートを探してきて、自分のところのタルパについてあなたが知っていることで項目を埋めてみましょう。最初の頃と比べてどうでしょうか。
最初の段階で、色と大きさしか決めなかったタルパでも、色々と情報量が増えているのではないかと思います。
前よりたくさん項目を埋められるようになっていたら素直に喜びましょう。ちょっとしたお祝いをしてもいいかもしれません。

ここでポイントなのですが、タルパは創作キャラではない(ただし創作キャラをベースにタルパを作ることはおそらく可能)ので、あなたがタルパの性格や趣味嗜好などの全てを把握していなかったとしても別におかしくないです。
一緒に暮らしている間に、よく観察して理解を深めていきましょう。

もちろん「設定」としてあらかじめ性格や好みを付与しておくことはできますが(たぶん上に書いてきた方法でやってきた方で、設定の時点でそこまで詳しくありとあらゆることを網羅して作り込んでいる人はあまりいないと思いますが)、「設定」が実際のタルパにどの程度反映されるかどうかは分からないので、ときどき観察してみましょう。

→タルパの性格や外見が途中で変化することがあるか?(あとで別記事を書く予定です)

視覚化のコツ

タルパーの視野のギリギリ外側か、見えるか見えないかの端のあたりにタルパがいると、視えている感覚が得やすいです。

人によると思いますが、タルパを直視してしまうと、慣れないうちは「目に見えていない」感覚が強烈すぎて「視える」感覚が負けてしまいます。長い期間をかけてタルパの存在感を感じる練習をしてきたあなたは、タルパが自分の背後や視野の外にいるときは、タルパがどこでどのようにしているかが感じられているのではないかと思います。

タルパが視えるとしたら、タルパが実際にいる場所に、タルパが実際にしているのと同じ様子でビジュアル的なイメージが得られれば視覚化の成功といえると思います。それが普通にものが見える通常の視野の範囲の中でできるようになれば、視覚的にタルパが居る感覚を自然な感じで得られるでしょう。

うまく行かない場合、タルパの色々な角度から見たときの姿や、ポーズ、表情などの情報が頭に入っていない、または呼び起せていない可能性もあります。色々な状況のタルパの絵を描いてみる、3DCGでキャラメイクするアプリを使ってタルパの三次元的なイメージを用意するなどして、イメージを明確にすると、視覚化した感じを得やすくなるかもしれません。
視覚化について追加記事を書きました→タルパの視覚化について

あなたがリアリティのために必要とするその他の要素

最初の方にも書きましたが、タルパづくりの大事なコツは「自分が納得できるかどうか」で「自分にとって必要なリアリティを追求すること」です。他人にとってリアルかどうかはどうでもいいのです(人によって基準が違いすぎてそれを考えてもキリがないです)。
「普通の人間なのに髪の毛が地毛でピンクなんておかしい!染めてるんでないとあり得ない!」と思う人もいれば、「タルパなのだから地毛がピンクでもおかしくない」と感じるひともいるということです。自分より基準の厳しい他人の目を気にしてそれに合わせていたら、現実の人類に存在する髪質で、生理現象が一通り起こる、限りなく人間に近いタルパしか作れなくなってしまいます。実際には、ある一点においてリアル人類にかなり近いタルパをつくっている方でも、自分の重視していない点についてはスルーしている場合もあるようですし、なんにせよ、他人のことは気にしなくてもいいです。

自分にとっての理想を追求していきましょう。

ただし、情報を全てネットの海にさらけ出すと内容によっては他人の怒りを買う場合もあります。他人の目を気にしないでタルパづくりに勤しむことと、どんな内容でもほかの人に受け入れてもらえることは残念ながら別であることに留意してください。どこまで家庭内の事情を出していくかは自分で判断していく必要があります。

タルパが居ることをより明確に感じるためのヒント(制作中!)

タルパの存在感を構成する要素のヒントをいくつか置いておきますので参考にしてください。取り入れるかどうかはあなたの好み次第です。(倉文が採用していないものでもよく見かけるものはいくつか置いておきます)

※長くなりすぎそうなのでこの項目の詳細は後日別の記事にまとめることにしました※

  • タルパのバックグラウンドを用意する
  • ダイブ界を用意する
  • タルパに物理的な所有物を与える(プレゼントを贈る)
  • タルパの依代を用意する
  • タルパにぬいぐるみなどに憑依してもらう
  • タルパの居場所を物理的に確保する
  • タルパの誕生日や記念日をお祝いする
  • タルパに関するアルバムや日記を作る
  • タルパに日記を書いてもらう
  • タルパのことを他の人に知ってもらう
  • 明晰夢にチャレンジする
  • 体外離脱にチャレンジする
  • タルパの絵を描く
  • タルパの絵を描いてもらう
  •  
  •  
  •  
  •  

Q.タルパに24時間休まず意識を向けておくことができないのですが!

倉文式の考え方では、タルパに24時間意識を向け続ける必要はありません。ふとした瞬間にタルパの存在を感じられるようになれば、それでOKとしています。

例えばあなたが自分以外の人間と同居していたとして、24時間相手の存在を感じ続けないと相手が消えてしまうということがあるでしょうか?実際には、一度見たり触れたりして存在を感じて、しばらくしてまた存在を感じたら、その間は当然存在し続けていたものだと判断しているでしょう。

これで納得できる人はもう万事オッケーですね。ここの下半分は読まなくても大丈夫でしょう。

ここで「でも思念体は人間と違うから、意識していないと存在が消えてしまうのではないか?」という考えも、当然出てくると思います。これから、その疑問が湧いてきた場合の不安の解消方法の提案を書きます。

【物理干渉しないものは過去に渡って存在しても問題にならない】という考え方ができます。

あなたがタルパの存在を認識して、その次にタルパを認識するまでの間の空白期間、タルパがあなたの認識の外で何か行動をしていたとします。その「空白期間に起こったタルパの行動」は、あなたが次にタルパを認識したときに「過去に遡って一気に生成される」と考えてみてはいかがでしょうか。
あなたが認識していなかった期間のタルパは消えてしまっていたわけではなく、あなたのそばなど、どこか適当な場所で自由に過ごしていたということです。

タルパが居て、また見たらタルパが居たとき、見てない期間のタルパが消えてしまっていたと考えることももちろんできますし、あるいはただあなたが見ていなかっただけで、タルパは存在し続けていたと考えてもそれほど問題はないでしょう。お好みの考えを採用すると良いと思います。

タルパのいないときの自分と今の自分を比較してみよう

タルパと一緒に暮らし始めて数年。あなたはタルパをつくり始める前と何か変わったところがあるでしょうか?
かなり変わったという人もいれば、あまり変化を感じないという人もいるかと思います。

しかし、多くの人は、タルパと暮らしている間に膨大な時間をタルパのために費やしてきたはずです。タルパのために絵を描いたり、普段行かないところに出向いたり、イベントや買い物を楽しんだり、タルパと静かな時間を過ごしたりあるいはお喋りをしたりしたはずです。あるいはタルパのわがままに付き合ったこともあるかもしれません。

それらの時間や思い出は、タルパが居なかった場合の人生とは違っているはずです。

タルパは直接目の前の物を念力で動かしたりすることはおそらくできませんが、あなたに影響を及ぼし、タルパが居なかった場合と違う人生を創り出すことはできます。

それに気づいたとき、「自分のところに本当はタルパが居ないのではないか」ということで、あなたはもう思い悩む必要が無くなるのではないかと思います。

タルパづくりは終わりのない夢です。覚めることのない夢は現実と何か違うでしょうか?
タルパをそばに置いているあなたは、永遠にタルパのことを思い出さなくなるまでタルパーであり続けることができます。



タイトルとURLをコピーしました