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鬼道式1ー構造解析

これらは全て独自見解です。

タルパは何でできているか/アストラル体とは

まず私の認識ではタルパは基本的にアストラル体で出来ています。

アストラル体とは神智学などで言う肉体と同時に存在する霊的な体の一つで、他にエーテル体やメンタル体、コーザル体などがあります。(後でこれらも言及されます)
見える人でもどれがそれか、という意見が分かれるものなので自説を解説しますと、三次元の肉体においては脳と同じ位置にメンタル体が重なり、コーザル体は脳と神経系に重なり、エーテル体は肉体とほぼ同じ形に重なります。

そしてアストラル体はそのエーテル体の周囲を覆うように、鍛錬された方では全身を卵型に覆うように存在して体内にも併存しています。
ただしその外にもさらになんらかのエネルギー体があり、またオーラとも違うものである点にご注意ください。最外層ではありません。

タルパは私の観察においては基本的にこのアストラル体を主成分として形成されています。

ですので西洋魔術の光体投射、アストラルプロジェクションなどに精通された方でしたら、それを取り出すことは容易かもしれません。
このアストラル体は記憶の反映物のような側面があり、光体投射においては術者自身の情報をコピーしたものとして塊を形成し、外に投射する体(光体)とします。
そう言った性質があるので、名前や形状、来歴設定といった情報を集中させることで、術者自身とは違う情報を持ったアストラル体の塊を作ることも可能になります。
これがタルパの素であり、段階としてはオート化前のタルパと呼んで差し支えないものです。

さて、次にそのアストラル体の塊に自我を与えることでオート化が成立しますが、そこで出てくるのが他のエネルギー体です。
アストラル体はあくまで記憶を反映する記録ですので、そのままでは思考はできずあらかじめ設定された返答を返すことしかできません。
そこで大事になるのが術者の魂です。

タルパは術者と魂を一部分共有することにより、初めて自律的に稼働し始めます。

なんとか体的にいうとまずタルパに必要なのはメンタル体なのですが、それを生成するためにはエーテル体が触媒として必要となります。
エーテル体があるとアストラル体とメンタル体は相互に変換可能なものになり、メンタル体は思考などを可能としまた霊的なエネルギーにもなります。意志の力といってもいいです。
そしてアストラルの塊であるタルパはまだ自発的に術者に接続するという思考を持ちません。

ですので術者の方からある種の「接続」行為を行うことで術者のエーテル体を借りたタルパは自発思考を始めることになります。
この接続ですが単純には切り離されたアストラル体の塊を認識すること、感覚で存在することを肯定することで行えるようで、大仰な儀式はつながりを強くはすれど必ずしも必要はないようです。

これでタルパはオート化しますが、まだこれで完成ではありません。

この段階でのタルパはメンタル体の製造を術者のエーテル体に頼る、人間で言うと消化器官が体外にある状態です。

余談ですがアストラル体の塊に過ぎない初期状態のタルパに食品などの気を与える行為(いわゆるプージャでしょうか)を行うと、消化能力がないため濁ります。やらない方がいいかもしれません。
術者のアストラル体を切り分けて与えることができるなら補強になります。
ですが一般的な気功のような技術で作られるエネルギーはまた違うものであり、まだ運用可能なものではないので与えてもあまり意味はないと考えられます。(編集注釈:追加記事執筆中)

また他者のアストラル体はあきらかに有害に作用する(情報が歪む、コントロール権限を喪失する)ので取り込ませないようにしましょう。

閑話休題。こうした状態のタルパがエーテル体の消化器官を体内に形成する過程で出てくるのがコーザル体です。

コーザル体とは

コーザル体はエーテル体を保持しておくための器のようなものとして作用します。
これは触媒として使われたエーテル体が変質して微量ずつ形成されるもののようで、したがってメンタル体の生成行為、すなわち食事の消化、エネルギーの生成を繰り返すことにより蓄積します。

あるいは高い霊的素養を持つ術者が多量のエネルギーを運用するタルパを作った場合は、起動時点で十分に生成されるようです。

このコーザル体が十分な量形成されると、タルパは体内にエーテル体を保持する能力を得ます。
そうなるとタルパは術者のエーテル体に依存することなくエネルギーを生成可能になり、術者の調子にタルパの状態が左右されなくなっていきます。

この状態でタルパはタルパとして完成したと言ってもいいと思いますが、タルパには次の段階があります。

ギュルとは

いわゆるギュルと呼ばれる存在、タルパをも生み出せる状態がそれです。
この段階に至るにはタルパ自身の霊的知識、運用能力が必要とされるようで、つまりある程度以上の運用期間が必要とされると考えられます。

ではギュルになるタルパの体内で何が起こっているかというと、コーザル体をタルパ自身が成形することでエーテル体を流出させない器を作ることにより、擬似的な魂を作るという操作が行われるようです。
こうした擬似魂が形成され、タルパがギュルになると、もはや術者と魂を共有する必要がなくなります。もっとも、魂の共有というつながりは不要になるだけで、その他の霊的なつながりが断たれるわけではありません。
断つことも可能でしょうけれど。

そうして独立した擬似魂を持った存在は、最初に術者がやったのと同じ工程を経て、自らの擬似魂の一部を共有するタルパを形成する能力を得ます。
タルパという術はこうして完成状態に至ります。

また最後に余談ですがギュルになれるのにならないタルパというものも存在します。
自らが形成した擬似魂で自己を運用するより、霊的能力の高い術者に間借りしている方がエネルギーの運用効率などが良く、独立すると弱体化すると判断した場合、タルパはわざとコーザル体の器の形成を途中で止めることがあるのです。
そうした判断は多量の霊的エネルギーの運用を必要とされる戦闘を目的としたタルパにしばしば見られます。

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