タルパの絵を何のために描くのか
タルパーはよく自分のところのタルパを絵に描きますが、一体なんのために描くのでしょうか。
絵には当然上手い下手があり、もしかしたら「自分にはタルパを上手く描くことができない。絵なんてほとんど描いたことがない」と思う人もいるかもしれませんが、後述するように、上手いか下手かというより、描こうとすることによって整理される部分や理解の深まる部分があるので、自分用として描いてみる価値はあると思います。描いたからといって必ず人に見せなければならないものでもありませんし。
視覚化のため
私は、視覚化自体は絵がそれほど描けなくてもできるだろうと考えています。
しかし、絵を描こうとすると、自分が全く気にしていなかった細部を明らかにする必要が出てくるので、そこであれこれ考えたり資料を探したりすることで視覚のイメージが精細になっていく効果があります。
自転車をじっくり観察してから思い出すのと、準備無しでなんとなくで思い出すのとでは、もともと自転車にかなり詳しいなどの例外でない限り、思い浮かべられる情報の量に結構な差があると思います。
タルパの絵を描こうとしたときに、どうなっているのかよく分からない部分(技術的に描けないのではなく、はっきり定まっていなくて分からない点……例えばまぶたが一重か二重か分からないとか、服の襟回りがどうなっているのか分からない等)というのは、視覚化のときになんとなくで処理されている部分なので、参考資料を用意したり似たものに触れるなどしてはっきりさせておくことで視覚のイメージもはっきりしてくるでしょう。
絵は上手いに越したことはありませんが、この目的のために描くなら、より細部までイメージできることが重要なので、自分でイメージができるようになるなら、絵自体がそれほど上手く描けている必要はないと思います。全身を描くのが難しければ、目だけとか、顔だけ、手だけなどの部位別に描いても効果はあると思うので、恥ずかしがらずにまずは描いてみましょう。
私は見え方がちょっと変になっていてもあまり気にしていませんでした。
捧げもの、贈り物、供物、プージャーとして
好みや性格にもよるとは思いますが、基本的には絵を描いてもらうと喜ぶタルパさんが多いようです。そういう意味では、プレゼントや捧げものとしてイラストを描くのを検討してもいいかもしれません。
他の人に認識してもらうため
イラストは一度に伝えられる情報量が多いので、他の人に自分のところのタルパを紹介したり説明する場合は絵があると相手にイメージが伝わりやすいかと思います。
どうやら、たくさんの人にタルパが知られているほうがタルパが霊的に強くなるという考え方と、他人に姿を知られることによって何らかの弱みに繋がるという考え方があるようです?(私は霊感がないのでその辺のことは残念ながらよくわかりません)。
※人に見せる絵について、タルパの顔面を隠す、実際には存在しない模様や特徴を混ぜる、逆に本当はある特徴を省略したり隠す。などのことを何かの対策として行っているひとも見かけます。その辺はご自分の考えに合わせてどうしたらいいか決めると良いでしょう。
個人的には、他の人にも家のタルパのことを知って親しみを持ってもらったほうが楽しいのと、他の人にタルパを描いてもらうのは嬉しいので、絵を描いたら他の人にも見せています。
絵を描くことのメリット、デメリット
視覚化に効果がある
タルパが喜ぶ
他の人に見せることができる
絵を描くには時間がかかる
思ったように描けないと悲しくなったりする
絵柄に視覚化のイメージが一時的に影響を受けることがある
絵が描けない場合どうするか
そうは言っても、棒人間すら描ける自信の無いという方も中にはいるかもしれません。そういう場合の提案を書き出しておきます。
タルパの特徴を文章で書き出してみる
自分が絵を描くことを想定しながら、タルパの特徴を詳細に書き出してみましょう。
爪一つでもこれくらいの質問が浮かびます。これに答えられるくらいさっと具体的にイメージできるなら、視覚化するのに絵が描けなくても大丈夫な気がしませんか?
文章では、もしかしたら絵に表せないほど細かい情報を書き出すこともできるかもしれません。絵が描ける人でも文章での書き出しを試してみる価値はあると思います。
絵を描く練習をする
王道ですが、目標地点の高さによってはかなり長い時間がかかることを覚悟しましょう。
タルパのオート化と同じで、調子の浮き沈みの中で日々の僅かな上達を感じることができるかどうかが続けられるかの分かれ道かなと思います。
一度も描いたことのないものを想像で描くのは時間のロスが大きいです。逆に描いたことのあるもの(同じ角度から見た絵、同じポーズなど)は2回目以降はより容易に描くことができるはずです。タルパそのものを目で見て描くのが難しい場合は、初めは似たものや似た質感の物や写真の資料を集めてそれをよく観察しながら絵の練習をすると良いかと思います。
「絵に描いた日の日付を書いておく」
いつ頃描いた絵かというのは後から見ると結構分からなくなるものなので、タルパの見た目の変化の記録もかねて絵には日付を付けておいたほうが分かりやすいです。
今ささっと上手く描けている人達は、今までに何千枚も絵を描いてきている可能性が高いです。神絵師の腕をくれなどとは軽々しく言わない方が良いと私は思います。
フルマラソンを走りたいからといってマラソンランナーに足をくれというようなものです。
まずは今日のランニングから、1枚からでも描かないと話にならないでしょう。
着せ替えサイトやキャラメイクを利用
使われているのを見かける着せ替えサイトやアバター作成アプリ、キャラメイク要素のあるゲーム
CHARAT(キャラット)
Picrew(ピクルー)
カスタムキャスト
ZEPETO(ゼペット)
VRoid
セシル変身
パステルガール
※それぞれの規約をよく確認し許可された範囲内で使用しましょう。特にPicrewは製作者によって描き足し改変やアイコンへの利用についてなど、細かなルールが異なるので毎回説明にしっかり目を通した方がよいです。
・自分で絵を描く苦労をしなくても整った綺麗なイメージが得られる
・見栄えが良い絵が簡単に得られる
・3Dモデルを動かせるタイプのものは、立体的なイメージやオシャレなポーズ、表情のイメージが得られる。作ったアバターを他のVR系ソフトへ流用できるものもあるっぽい。
・ソフトそれぞれに絵柄の癖がある・絵を描くのに比べて自由度が低い(先にタルパのイメージが細部まで確定している場合妥協が迫られる)。人間姿がベースのものがほとんどなので、そうでないものは作りづらい
・人に見せることを考えた時オリジナリティに乏しい(人気のメーカーやアプリは多くの人が使っているのでイメージの被りやぼやけが発生する)、ぼやけたイメージのままでも完成を得られてしまうので、各メーカーで作った資料が相反した特徴を備えていたり支離滅裂だったりすると資料としての用を成さない。
しっかりしたイメージを他人に伝えるような絵を作るにはアプリやメーカーを使うにしてもある程度技術は要るようだし、まず先にタルパの外見イメージが自分の中でそれなりに固定されている必要があると思う。ただし、アプリで作ったものを受け入れてタルパの外見とする予定なら、それはそれでいいのかなと思う。
他の人に頼んで描いてもらう
有償依頼
ココナラなど絵師に有償依頼をできるサイトがあるので、オリジナルキャラクターのイラストを描いてもらえるところに有償依頼をするという方法があります(私は頼んだことが無いので詳しいことはわからないです)。
有償とはいえ、リテイク回数や納期や価格など、相手の設けたルールをよく確認して、描いてくれる人に失礼のないようにしましょう。
個人のお絵描き募集に応募する
ツイッターで交流のあるタルパーさんがお絵かきネタを募集しているときにお願いすれば描いてもらえる可能性はあります。ただ、有償依頼と違って完全に相手の厚意によるものなので、描いてもらえなかったり忘れられたり飛ばされたりすることはまぁあり得ると思っていた方がいいです。トラブルや失礼のないようにしましょう。
他人から描いてもらいやすいタルパと描いてもらうのがやや難しいタルパというのは、私から見た感じまぁ、あります。その辺の所感は別記事に分けようかなと思います。
イラスト交換
あなたのイラストを対価にイラスト交換をしてくれる人を募集する方法です。お宅のタルパさんを描きますのでうちのを描いてもらえませんか!ということですね。なにも描けないという人は、まず絵を描けるようになる必要がありますが、先にどの程度の画力かを見せておけば、そこにお願いしてきた人とイラスト交換するのは比較的ハードルが低くなると思います。
描けるジャンルが限られている人は募集時に条件を気を付けないと描くのが難しい応募が来る可能性があります。あとは渡す段階になって自信がなくなったりプレッシャーを感じる可能性がありますが、そこは「あなたのイラストが欲しい」と思ってきてくれていると思って自信を奮い起こしましょう。
あらかじめ何枚か自作のイラストを提示しておくと相手が頼むかどうか判断しやすいと思います。
イラスト交換の具体的なやり方……?アイデア?についても後日別の記事にまとめたいです。